アニマルライツはヘイトを煽る活動か?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

先日、興味本位で興味本位で視聴していたLIA(Life Investigation Agency)のライブ動画のログから伝わってくる差別的な思想は、先鋭的なアニマルライツ活動家特有のヘイトにつながっているのではないかと感じた。
今回はその動画を視聴した感想などについてまとめてみた。

今回の視聴に関して

まず、最初に言い訳を書いておきたい。
最初、僕はこの動画の29:07から約30分程度視聴した。
しかし、あまりにも内容が酷かった(このあたりのツイートを参照)ので、視聴を中止して前回の記事を書き、投稿した。
今回、その後の内容をざっくりと知るために、ところどころ視聴したが、やはり内容はひどいとしか言えず、結局今回の記事は、最初に視聴した部分を中心に書くことにした。

それで、その元の動画は下のものだが、後半になると諏訪大社の話と太地や捕鯨の話、その他雑多な話で内容が錯綜し、整理されないまま垂れ流されているので、二時間近い動画を全て視聴してもあまり意味がないように感じられるだろう。
故に、先程記載した29:07あたりから、30分程度視聴していただいて、あとは画像のタイムスタンプを参考にしていただけると、今回の記事の内容については理解できるのではないかと思う。

先日視聴した LIAのライブ動画のログ

情報を正しく語らない

動画内ではこのように語っている。

まず、この動画のタイトルだが、「定置網に入ってしまった絶滅危惧種」と記載がある。
しかし、ミンククジラは絶滅危惧種ではない。
おそらく根拠としては IUCNのレッドリストに記載があるということなのだろうが、実際のミンククジラの評価は「軽度懸念(Least Concern)」であり、すなわち現在絶滅の危険はなく、将来的にも絶滅の危険は少ないと考えられている動物だ。
その説明も無しに「絶滅危惧種」という言葉を用いるのは正確ではないし、今回の出来事への不要な印象操作でしかない。

では、何故そのような印象操作が必要なのか?
それは、他の発言で明らかになっていく。

対立する相手を貶める言動

例えば、今回混獲されたミンククジラへの対応について、以下のような動画をアップロードしている。

LIAが公開している動画。「1回だけしかクジラをリリースしようとしなかった」と誇張。

この動画は以前の記事でも紹介したが、ドローンから撮影されているにも関わらず、それなりに波が高かったことが見て取れるものだ。
それを裏付けるように、今回のライブでも、このようなことを語っている。

「今日はもうすごい海が荒れて」

つまり、彼らはミンククジラを開放する作業は困難なことを知っていたわけだ。
にも関わらず「作業が一度しか行われていない」と誤った印象を植え付けようとしている。

このように、情報を選別し表現を捻じ曲げて、対立している相手を貶めようとしているわけだが、こうした手法は今までも海外の活動家が用いており、そうした手法を協力関係にあるドルフィン・プロジェクトなどから学んでいるのではないかと思われる。

雑食者への不要な憎悪を煽る

「肉を食べることは動物を殺すこと」

一般的な雑食的な食生活について、彼らは好んで「肉食」という言葉を用い、上記のようなひどく偏った物言いをする。

前回の投稿にも書いたが、whalingをwhale killingと表現する人たちと同じように、恥じることのない生業に対して不要な憎悪を植え付けるような発言を織り交ぜる。
また、こうした人達の中には漁師や畜産農家などに廃業を求めるような発言をするものも多いが、その一方的な物の言い方や価値観の押しつけ、更には憎悪の植え付けによってお互いの対立が深まっていくことに関してあまりにも無頓着である。

こうした発言の裏には、命を奪う行為と食事を結びつけることで、対立する相手の心を動かそうとする意図があり、そうした手法によって相手を突き崩し、取り込もうと考えているのだろう。

しかし、そこに待っているのは大半の場合は大きな反発だけなのだ。

本当に肉は食べなくてもよいのか?

「人間はそもそも肉食じゃない」というが…?

さて、彼らのようなアニマルライツ活動家の中には「肉食は不要である」という主張があり、その価値観が行動の指針となっているように見受けられるが、果たして本当にそうだろうか?

実は人類は肉を食べることによって高い知能を獲得したと考える向きが多く、中には「肉を分かち合うことが社会的知性の発達を促し、脳の進化が急激に加速したのではないか」という意見もある。

また、ヴィーガンを標榜する人たちは語ろうとしないが、ベジタリアンが健康状態の悪化から雑食に戻るケースは多く、中には「なにがあろうと、貧血になるくらいなら死んだ牛を食べるほうがマシだ」という意見もあったそうだ。
このあたりの話は、よく引用させていただく「ぼくらはそれでも肉を食う」の七章を参照していただくと、興味深い事実を数多く知ることができるだろう。

つまり、一部の菜食主義に適応できた人たちを除いて、現状では日常の食事には肉を食べる必要が出てくる。
必要だからこそ、食欲もわき、それを糧に生きる人もいるわけだ。
もっとも、食べすぎは体に良くないというのは明らかで、それを根拠に肉は不要というのは暴論でしかない。

何事もバランスが大切である。

理解を示さずヘイトを煽る

福島とか広島とか太地って同じイメージ

この部分は、本日ざっと視聴していて確認したのだが、こうした発言は欧米の活動家にも通ずるところがある。
例えばザ・コーヴの中にも太地を水俣病と結びつけるような表現があり、ネットの中でもやたらと水銀中毒とイルカ食を結びつける発言がなされていた。
しかし、実際は太地の住民には水銀中毒は発症しておらず、太地町もそのことを公表している。
ところが、そうした事実を認めることなく、活動家たちは未だに自分たちが食べることのないイルカの肉を忌避し、食する地元の人達を中傷し続けている。

未だに水銀の害を訴える人たち。

本来、こうした誤ったイメージというものは、批判者の側から作り上げられるものであり、やがてそれが対立を深める原因となるのは、これまでの流れを見ていれば明らかなのだが、LIAのライブの中でこうした関係のない事柄を絡めて地域を中傷とも取れる発言をするというのは、もう歩み寄りを考えず、問題解決もするつもりもないだろうと思えた。

そして、これまで同様に太地という場を理解することなく、フォロワーの憎悪を煽り、己の正義を押し付けるだけの、典型的なアニマルライツ活動家なのだろいうのも十分に理解できた。

(余談)残念ながら話にならない…。

電話をかけてくるように要求するが…。

このライブ、他にも見ていればツッコミどころは多いだろう。
諏訪大社の件については未見だが、おそらく同様だと思う。
で、「電話ください」などと言っているが、この内容で電話をかけたところでなにか意味があるとは思えない。
また、本日視聴していて、こんな発言を見かけた。

「顔も出せなかったり、自分の立場が明らかにできない人がアンチ」

思わず笑ってしまった。
僕は10年近く顔を出して活動していますし、2014年末あたりから実名です。
で、このブログを読んでいただければ立場は明らかですよね?
確か、LIAのブログ記事に反論する記事を書いて、Twitterで引用リツイートしてますよね?

このようにリツイートしているため、LIA側も確認しているはずである。

そんなつまんない印象操作しないで、さっさと反論してくださいよ。
あと、コソコソしてる千葉県在住の反捕鯨君にも同じことを言ってあげてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る