標的にされたAmazon

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2012年2月22日、日本のAmazon.co.jpで、不意に起きた鯨肉加工品の販売停止処置。
その裏では、どうらや環境保護団体の活動があったようです……。

環境保護団体に狙われたAmazon

環境保護団体に狙われたAmazon

急に行われた鯨肉販売停止処理

僕がそのことを知ったのは、2/22の昼頃のこと。
美味しい鯨さんのこのツイートがTLを流れていった時、最初は悪い冗談だと、僕は思っていました。
多分、誰だって、何かの冗談だと思うはずです。
まさか、あのAmazonが反捕鯨団体の抗議に屈して、商売の一部を放棄したなんて、恐らく誰も信じられないでしょう。
ところが、残念なことに、それは事実でした。
こちらの画像でもお分かりのように、鯨肉と検索しても、鯨肉自体は検索結果に出て来ません。
Googleショッピングで検索すると、商品自体の存在は確認できるのですが、リンクをクリックしても商品にたどり着くことはできないのです。
最初は検索結果に反映されないだけかと思ったのですが、どうやら商品自体の登録が抹消された様子。
ただ、在庫切れ商品の一部や、外部の関連商品販売サイトへのリンク自体は消えていなかったこともあり、かなり急な対応を迫られたのではないかと推測できます。
気になったので、Amazon.co.jpのTwitterアカウントに質問のメンションをいくつか送ってみても、返事は全くありませんでした。

Amazonで一体何が起きたのだろうか?

海外の環境保護団体によって行われたキャンペーン?

いろいろ自分でも調べてみたのですが、日本語では情報収集に限界があり、途方にくれていたところで、美味しい鯨さんから追加の情報を教えて頂きました。
この販売停止処理は、どうやら海外の団体が仕組んだキャンペーンの影響のようなのです。(機械翻訳はこちら)
そのキャンペーンを主導しているEIAというなの環境保護団体について、捕鯨ライブラリに記述があるので引用します。

「環境調査エージェンシー」と訳される場合もある。 フェロー諸島のゴンドウクジラ漁に対する反対キャンペーンの中心的存在であり、また近年は日本のイルカ漁に難くせをつけてきている。
元グリーンピースの活動家アラン・ソーントン(Allan Thornton)に率いられる。 ソーントンはグリーンピース時代、1977年にそのイギリス支部を作り、マスメディアを通した呼びかけによって、1978年にグリーンピースの船、初代「レインボー・ウォリアー(虹の戦士)号」を調達した人物でもある。
数年前、EIAはロンドンの法務局では株式会社として登記されているという報道があったが(Themis 1994年8月号)、今でもそうなのかは不明である。

先ほどのキャンペーンのページ以外にも、キャンペーンの資料(PDF)があり、それを拝見すると、相変わらず水銀がどうのこうのというチャートが出てきて非常に不愉快な思いをする(何故なら彼らは僕らの健康の心配などしておらず、ただ捕鯨を中止させる口実として「水銀が蓄積されている肉を売るなんて!」と言いたいだけなので)のですが、その資料の中に恐らく外房捕鯨のものと思われるツチクジラの解剖写真がついていたことです。
和田浦も、やはり狙われているのかも知れませんね。
検索してみると、日本にも株式会社EIAという団体があり、関係が気になるところです。

そして作られていくマッチポンプ状態

さて、「鯨肉の在庫が残っている」ということを理由に「売れていないんだから鯨肉なんて必要ないんじゃないの?」という報道についての反論的な記事でも書きましたが、反捕鯨団体は大手スーパーなどに対してアンケートという形で圧力をかけ、売り場を減らしていくことで、消費を冷え込ませていった経緯があるのですが、今回はもっと露骨に圧力をかけてきました。
話によると、Amazon.co.jpの前にはYahoo! JAPANを標的にしていたようですが、Yahooの方はうまく行かなかったので、Amazonに標的を変更したようです。
理由はよくわかりませんが、Yahoo! JAPANとAmazzon.co.jpでは、組織がかなり違うということもあったのでしょう。
この辺りは推測ですが、Amazon.co.jpは本社であるAmazon.comがアメリカの会社ということもあり、圧力がかけやすかったということもあるかも知れません。
逆にYahoo! JAPANは筆頭株主がソフトバンクのようで、日本の法人に圧力を掛けるのは難しかったのでしょうか。
ひとつ言えることは、これは様々なことに影響してくるということだ。
今はまだ、鯨肉で済んでいるかも知れないですが、これが後に、予想できなかった方向に大きな影響を与える可能性は、十分に考えられる話です。
同じようなことが起きる前に、何か対策を取らなければならないだろう。

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