
先日、Facebookにて、「くじらぬりえ」というものを見つけた。
鯨を扱った単なる塗り絵なのかと思いきや、その中にはメッセージがあり、共感できるところがあったので、今回は、この塗り絵の紹介をしたいと思います。
ただ塗るだけではない、意図のある塗り絵
まずは、その塗り絵のほうの記事を御覧いただきたい。
次に、記事中のリンク先に、さらに詳細なことがかかれているので引用したい。
〜 前略 〜
クジラを楽しく知ると共に、クジラに関わる方々が正当な評価を得られるような構成を考えた結果、義務教育でも取り入れられているSDGsに関連付けました。
「2030年に向けて世界が合意したSDGs(持続可能な開発目標)」とクジラの関わりに触れる事で、クジラ業界への後押しとなれば幸いです。
なお、クジラ業界のみならず、食品業界全体で参考とできるように、「クジラ」を「水産業」や「農業」に言い換えられる内容に組み立てました。〜 中略 〜
地球人口は今後も増加し続け、食料は不足します。現在の食料の97%は陸地から収穫されており(≒畑がメイン)、今後地球規模で考えた場合に、食料確保のために畑を増やすのか(南米大陸程度の新規工作面積が必要との試算も)、広大な海をうまく使うのか(資源管理、未利用魚の利用:深海魚やクジラ)、フードロスとなっている食料廃棄を減少させるのか。様々な方法の一つとしてクジラの利用がやんわりと伝わる形にしました。
〜 後略 〜
https://osakana.suisankai.or.jp/archive/587
漁業はSDGsの掲げる17の目標の一つであり、海洋資源の持続的な活用は、人類の将来を左右する重要な事柄である。
それを、一部のエスノセントリズムで阻害されてはいけない。
そうしたメッセージを、次の世代に伝える必要があり、それが今後の鯨類資源の活用にも影響してくることだろう。
先日記事の中でも書いたが、和田浦で鯨の解体を見ていた親子の言葉のように「大切にいただくこと」の意味は、知ることや考えることによって理解できるようになると、僕は思うので、この塗り絵がそのきっかけになるといいなと感じた。
以前にも日本鯨類研究所では、様々な子供向けの資料を制作してきたが、こうした活動はこれからさらに意味を持ってくると思うので、頑張って続けていただきたいと思う。