動画を制作しました

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皆様、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、前回の記事に書きました太地町と神津島の、「大背美流れ(今まで「おおせみながれ」と読んでいたのですが、正しくは「おせみながれ」なのだそうです)」によって結ばれた縁の話を、動画にすることが出来ました。

以前にも太地町に関する動画を二本制作していますが、それらはWindowsのムービーメーカーで撮影した写真をつなぎあわせて制作していました。
しかし今回は、iPhoneで動画を撮影して、ちゃんとした動画編集ソフト(Adobe Premiere Pro CC)で編集をしました。
BGMには、榎本有夏さんの「梁塵秘抄」という楽曲を使わせていただきました。
この楽曲を選んだ理由ですが、途方も無い距離を感じさせる曲調と、この曲の歌詞(三番)の意味(この空は熊野の若王子まで繋がっているだろうか。どうか私に羽をください。)という部分に惹かれたからです。
流された太地の方々は、おそらく前浜から熊野の方角を見たことでしょう。
きっと彼らも、飛べるものなら空を飛んで帰りたかったことでしょう。
 
この動画の制作の際に、そもそも、この動画を作ることの意味がどのあたりにあるのかとか、ただの旅行記になってしまっているんじゃないのかとか、いろいろ考えました。
でも、結局最後まで作った(というか、延々と編集を続け、修正を繰り返してもきりがないので、適当なところで表に出した)のは、そうでもしないかぎり、この景色を誰にも見てもらえない、この途方も無い気持ちを誰にも伝えられないというのは、とても残念だと思ったからです。
できることなら、実際に前浜に立って、熊野に思いを馳せて欲しいと思うのですが、太地の方々にはそれもなかなか難しいでしょう。
だから、この浜に沈む夕日を見て欲しかったし、この途方も無い距離を感じて欲しかったわけです。
 
若干テキストの表示を中心にせっかちな感じになってしまっているのが、今後の課題になっています。
 
今年中に漠然と10本程度の動画を制作したいと考えています。
できることなら、それらを英訳して、別途公開できるような、そんな展開が望ましいと思っていますが、英訳していただくにもお金がかかりますから、どこまで出来るかは正直わかりません。
でも、太地町からの情報発信が本格的に始まるまでは、自分なりに何かを作り続けていこうと思っています。
 
次に作ろうと考えているのは、古式捕鯨と追い込み漁の関連性を、様々な視点から見ていくような動画です。
制作には、様々な図版や動画を引用したいと思っていますので、その使用許可をいただくために、出版社や動画の制作会社に連絡をとったり、プレゼン用のレジュメを制作しているところです。
 
一応、来月頭には公開できるように進めたいなと思っていますが……、どうなりますことやら。

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