来年の話

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今年もあと半月となりましたので、来年の話を少し書こうと思います。

動画コンテンツを制作するという話

来年というか、既に準備は進めているのですが、来年の5月末を目処に、一つ動画を制作しようと考えています。
理由は、自分なりのザ・コーヴへの反論というか返事というか、そういうものを制作してみたくなったからというのと、「ビハインド・ザ・コーヴ」を観る少し前にモーリー・ロバートソンさんのニコ生のアーカイブにあったダニエル・カールさんとの対談を見て「英語で発信しなければダメだ」と思い知らされたからです。
当然、「ビハインド・ザ・コーヴ」を観たことにも影響されていますが、流石に八木監督のように全てを投げうって映画を作るだけの根性は僕にはありませんでしたので、YouTubeで公開できる30分程度の動画を二ヶ国語で制作しようと考えている次第です。
 
動画のテーマですが、佐々木監督は恐らく発表されているタイトル通りに鯨を取り巻く二つの価値観や文化の違いを描くと思われ、八木監督は太地町に端を発した追い込み漁の騒動から捕鯨問題に注目していったわけですから、お二人とは全く違った視点から、太地の人たちが鯨やイルカを追い続ける理由を表現してみたいと思うわけです。
それは、太地という場所が栄えるに至った理由が捕鯨であり、紡がれた様々な縁にも、その形跡が記されている以上、太地の人たちが鯨を追い続けることは何も間違っていないのだと、動画を見てくださった方々に知っていただければと思うのです。
 
捕鯨と追い込み漁は違うと主張する人たちもいます。
食用と生体利用は違うと主張する人もいます。
しかしそれは太地という場所や、過去の捕鯨の様子を知れば知るほど、間違いであるということがわかってきます。
音を利用して追い込むという手法自体は、過去から繋がるものですし、自分たちの糧として鯨やイルカを捕るという行為は、今も変わっていないのですから。
そういったことを、できるだけ正しく、穏やかに伝えることができればと、僕は思います。
この手の問題は、どちらかと言うと過激で物々しく語られがちですが、そうではなくて、出来る限りいろんな人に見ていただけるようなものを作りたいと考えています。
 
「既に準備を進めている」と書きましたが、実は今週末に伊豆七島の神津島へ撮影に行ってきます。
来年には、室戸と琴平宮に撮影に行く予定です。
もちろん、太地での撮影も行います。
当初は今まで撮影した写真を利用してと考えていましたが、神津島に行くことが先に決まっていましたので、どうせなら波の音や島の風の音も入れたいなと思い、動画撮影(といってもiPhoneメインというチープな機材になりますが)をしてこようと思っています。
動画用のスクリプトやティザーサイトも準備を進めており、頃合いを見て徐々に情報を公開していこうと思っています。
 

集まった資料を公開できる場所を作るという話

次に、手元に集まってきた資料を、一部の人に利用していただけるようなコミュニティーめいたものを作る予定です。
きっかけは、僕のところにTwitterでフォローしていただいている方が、貴重な資料を送ってくださったことや、自分が今まで購入したものや、送っていただいたものなどが、若干増えてきたことで、例えば太地の話や、古式捕鯨の話などを知りたいと考えている人の中で、自分が信用している人物に、そういった資料を役立ててもらえればと思ったからです。
幸い、現在借りているレンタルサーバーの容量がかなり余っているので、資料を見ながらディスカッションが出来るような場所もできそうです。
動画の制作とともに、そういったサイトを制作する作業も進めていきます。
 
来年の二月で、僕が太地町に通うようになって五年が経つことになります。
今まで大したことができず、歯痒い思いをしてきましたが、来年は、もっと思い切って形になりそうなことをしていこうと考えています。
来年もよろしくお願い致します(まだちょっと早いですが……)。

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