太地町

「太地水産共同組合の百年」の巻頭言より

先日のミンククジラの混獲の件で反捕鯨・アニマルライツ界隈から非難を受けた「太地水産共同組合」だが、同組合の記念誌の巻頭の言葉には、現在の状況を予感させるような庄司元町長の言葉が記されていた。今回はその言葉から、現在の状況について考えたい。

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アニマルライツはヘイトを煽る活動か?

先日、興味本位で興味本位で視聴していたLIA(Life Investigation Agency)のライブ動画のログから伝わってくる差別的な思想は、先鋭的なアニマルライツ活動家特有のヘイトにつながっているのではないかと感じた。
今回はその動画を視聴した感想などについてまとめてみた。

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英国首相のコメントの違和感

今回は2021年1月15日に報じられた、太地町のミンククジラの混獲についてのイギリス首相のコメントについて感じた違和感や、奇妙な状況について書いていこうと思う。

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混獲という出来事

2020年の年末、太地町の定置網にミンククジラが流入し、動物愛護界隈からの中傷めいた非難が集中した。しかし、同時期に御浜・宇久井・室戸と行った地域でも同様の混獲事案が発生していた。何故、太地にのみ非難は集中したのだろうか?

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鯨の町の選挙に思うこと

2016年7月17日、和歌山県の2つの場所で、選挙が行われ、どちらも歴史的な選挙となりました。その片方である太地町の町長選挙の風景を垣間見て、少し考えました。 続きを読む

来年の話

今年もあと半月となりましたので、来年の話を少し書こうと思います。
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情報発信の重要性

11/25に和歌山県民文化会館の少ホールにて行われた「特別講演会「太地町における古式捕鯨と世界情勢」」という講演で、情報発信の重要性について語られていたので、その話を……。
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太地と神津島の縁に関する報道について

※この記事は、当該ニュースの内容に間違いがあるという指摘であり、それ以外の何ものでもありません。
先日、太地町と神津島に関するある出来事が話題になりました。この事は記念すべき出来事で、大変喜ばしいことですが、報道内容に間違いがあるため、指摘しておこうと思います。
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Wikipediaはあてにならない

Wikipedia(ウィキペディア)はちょっとした調べ物には本当にありがたいサイトだが、中にはとんでもない記事が含まれている。
今回はそんな話です。
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半年ぶりに太地町にいってきた

太地駅に描かれている絵

WAZAやJAZAに関連した騒動以降、どうしても気になって、半年ぶりに太地町にいってきました。
南紀の日差しは相変わらず強く、少し歩いただけなのに、しっかり日焼けしてしまいました。
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太地町が「反捕鯨団体対策協」を設立

今月の更新について考えていたところに、いいニュースが入ってきたので、取り上げておこうと思う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150303-00000073-san-l30

反捕鯨団体対策協を設立 和歌山・太地町長「漁や事業者を守る」

イルカやクジラの追い込み漁が盛んな太地町で、反捕鯨団体の対策について話し合う常設の協議会が発足し、町公民館で2日、設立総会が開かれた。町や県警、海上保安庁、町漁協など約20機関が出席し、活動方針などを協議した。

 同町ではこれまで、反捕鯨団体に対処するため、追い込み漁解禁前の毎年8月に、町や県警などによる「環境保護団体等対策合同会議」を臨時的に開催。しかし、反捕鯨団体の過激な活動にしっかり対応するため、常設の「鯨類捕獲及び鯨類産業に係る太地町対策協議会」を設けた。今後、各機関の調整や自主防犯対策を進めていくという。

今まで、コーヴガーディアンズをはじめとする様々な活動家に対して無力であった太地町でしたが、やっと対策を講じる姿勢が明確になってきました。
まだ具体的な施策については明確にされてはいませんが、今後の動向に注目するとともに、これ以上被害が拡散しないことを期待したいです。

拡散する被害についての雑感

太地町へ侵入してくる活動家の行動は、活動を始めた当初からすれば、確かに直接的な行動ではなくなったこともあり、一見穏やかな「監視活動」に見えるかもしれない。
しかし、彼らのしていることの多くは監視を超えたハラスメントであるとともに、イルカを搬送するトラックへの追跡行為は速度超過などもあり、危険な行為を伴うものだということは疑いようのない事実だ。

例えば、漁業者以外への撮影に関しては、漁業の監視という目的を逸脱しており、さらには加工場の内部や軽トラックの積載物の盗撮に至っては、もうただの嫌がらせ行為でしかないことは明白なのだが、それを目の前で見ている警察官がなぜか制止しないという、異常な事態が起きていた。

また、プライバシーの観点から活動家の顔写真の撮影を控えるようにという注意を以前にされたことがあるが、逆に活動家サイドは漁業者や博物館のスタッフなどの顔がわかるような写真を日々撮影しているという事についても、納得のいく説明もされることはなく、この二重基準によって太地町の人たちは苦しめられていたことは、忘れてはいけないだろう。

さらには、撮影した画像をインターネットで晒し、ヘイトを煽る文言を書き加え、フォロワーに憎悪を抱かせるように仕向けるという仕組みをうまく活用することで、太地町という町への誹謗中傷を続けた事についても、監視ができる立場にありながらそれを怠っていた(ようにしか見えなかった)のは、警察の怠慢ではないかと思わずにはいられない。

願わくば、平穏な町に……。

僕も簡易交番を訪問して、現場の方々に話を伺ったことがあり、当初は「現場には現場のジレンマがあるのだろう」と思っていたが、時間が経つにつれ「それにしては対応がおかしくはないか?」と思うようになり、和歌山県警にも電話してみたが、納得のいくような話は聞けなかったような気がする。
あまりこのようなことは書きたくないが、太地町で起きていたことの原因の一部は、現場にいながら毅然とした対応をしてこなかった警察にあるのではないかと、僕には思えて仕方がない。
他の国々では警察や沿岸警備隊の毅然とした対応があって、問題解決をすることができた。日本もそのことを見習うべきだと個人的には思う。
恐らく今回設立された協議会には、法的な力はないだろうが、これを機に警察もきちんと連携して、来季の活動家の行動を速やかに制限して、太地町に平穏をもたらして欲しい。

そして、それをモデルケースとして、おそらくは起きるであろう別のエコテロリズムに対しても迅速に対応していただきたいものだ。

追い込み漁の起源は一体どこにあるのか?

先日、太地町役場から太地町のPR用に作成したらしいDVDを取り寄せて鑑賞していた時、ある動作が現在の追い込み漁に通ずるだろうとのではないかと、改めて思った。
以前からそうだろうと感じていて、いくつかの確認をしたり、資料をあたっていく中で、そうではないかと思ってはいたが、その思いは更に強くなった。

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オフェルドマンのウソが紡ぐザ・コーブの虚構

リック・オバリーこと、リチャード・バリ・オフェルドマンは、先日のサラ・ルーカスが太地町の「町立くじらの博物館」を相手取った訴訟でも、「太地町立くじらの博物館には『イルカは海のゴキブリ』という表示がある」というデタラメな主張をカメラの前でしていたが、この人物の様々な主張が、実は虚構なのではないかと思われる痕跡が明らかになってきた。

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イルカ保護活動とレイシズム

よく「反捕鯨活動はレイシズムに基づいたものだ」という言説を目にしたり耳にしたりするが、個人的にはそれだけではないだろうと僕は考えていた。
しかし、実のところはレイシズムによるところもかなり大きいのではないかと、最近思うようになってきた。
その一つとして、本日目にしたものについて、少し書きたい。

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エスノセントリズムだけでは何も解決しない。

一部の活動家達は、「捕鯨やイルカ追い込み漁に従事しなくても、ホエールウォッチングやドルフィンスイムなどで生活資金を得ることができる。故にそれらは不要だ」という。果たして「エコ・ツーリズム」は、捕鯨やイルカ追い込み漁の代替産業となりえるのだろうか?そして、活動家にはそれらの活動を推し進める意志はあるのだろうか?

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スラックティビズムでは解決しない

ソーシャルメディアの発達で、環境問題や動物愛護の問題に対する活動は、どんどん安易に、そして劣化しているように思えます。これで本当に問題は解決するのでしょうか?

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