参考資料

トロフィーハンティングと害獣駆除

今まで「某猟友会」と濁して書いてきたが、今回から僕個人の責任において、その団体の名前を明らかにすることにした。
それは岩手県花巻市で活動する「特定非営利活動法人 花巻猟友会」(以下「花巻猟友会」とする)という名称で、公的に登録されているNPO団体だ。
以前には「目指せ!狩りガール」というサイトの中でも取り上げられており、ほかにも岩手県からも認定鳥獣捕獲等事業者として登録もされている。
ちょっと検索すれば定款のPDFまで公開されており、以前に動物愛護系の団体で、とてもずさんなのを見たことがあり、比較するのも申し訳ないですが、それからすると個人的にはきちんと活動をしているNPO法人ではないかと思えた。

さて、この花巻猟友会のFacebookページが、アニマルライツ系のFacebookユーザーによって誹謗中傷コメントが大量に書き込まれており、そのひどいコメントに対して反論するユーザー(僕を含む)も含めてコメント欄が荒れている状況だ(僕も正直申し訳ないと思ってはいるのだけれど、「ここまで言われたら猟友会の方も辛いだろう」と勝手に思い込んでコメントを書き込んでしまうのは、反省しなければならないと思う)。
捕殺された鳥獣等が写っている画像をヘイトを集める目的でシェアし、生業者を罵倒するコメントを書きなぐる様は、もはや様々な場所で見かける光景ではありますが、ページを運営しているのはSNSに精通しているわけでもヘイトスピーチに慣れている訳でもないので、かなり面食らったと思います。

ただ、個人的には、猟友会で行われている捕殺よりももっと理不尽で、残酷な狩猟が世の中にはあり、そう言ったことを問題視するアニマルライツ活動家が非常に少ないように思えます。
それは、トロフィーハンティングといい、娯楽のための狩りなのです。

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結局「イルカ漁は残酷か」はどのような本だったのか?

ここ最近、「イルカ漁は残酷か」という本について何度か思うところを書かせていただいた。
まだまだ検証すべき点はたくさんあるだろうし、インタビューを受けた方々に聞き取りをし続ければ、さらに奇妙な点は出てくるのではないかと思う。
しかし、正直読まなければいけない本や、しなければならないことは沢山あり、時間というものは有限であるため、今回の記事で一区切りとさせていただこうかと思う。

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過激化するアニマルライツとその矛盾

僕が捕鯨問題について考え始めてから少々時間が経ち、その複雑さからか多岐にわたる切り口をどのように扱っていくかを考えあぐねているうちに、その切り口の一つである「動物の権利(アニマルライツ)」の信奉者たちが、ネットの内と外で、様々な騒動を引き起こしているようだ。
今回は、そのことについて思うところを書いておきたい。

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蔑ろにされた取材

先日、「イルカ漁は残酷か」の内容の正確さついて個人的に質問をさせていただくつもりで、いとう漁協の富戸支所を訪問して、実際に対応をされた日吉さんにお話を伺った。
すると、予想の斜め上をいくような話を聞くことになってしまった。

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くじらの博物館の入館者数は落ち込んでいるか

また今回も、「イルカ漁は残酷か」への指摘です。
先日、Amazonの本著のレビューに自分の感想を書かせていただいたが、その中にも書いた内容にも重なる(もっというと、Facebookでもこのことには触れた)が、風評への影響を考えるなら、これはきちんと反論をしておくべきなのではないかと思い、記事として取り上げることにした。

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畜産と比較される追い込み漁の「残酷さ」の曖昧さ

以前にこんな記事を書いた。
「残酷さ」という曖昧な定義を批判の理由にしてはならない
要約すると、「残酷という言葉の定義は個々人によって異なり、人の思いによって形を与えられるもの。それを根拠に他者の行いを貶めるのはどうなのか?」というような内容なのですが、ここで、図らずしも面白い一文を引用していることに気がついた。
それは、「イルカ漁は残酷か」の著者である伴野準一氏の言葉である。
ここで、再度引用したい。

「製作者の意図通り『これはひでえな』と思いましたね(笑い)。それがイルカ問題に関わるきっかけでした。その後、追い込み漁が行われている太地町の漁師の側に立ったNHKの特別番組が放映されたり、ケネディ駐日大使の『イルカ追い込み漁の非人道性について深く懸念している』というツイートに安倍首相が反論するなどの動きがありましたが、私は取りあえず太地町に行こうと。で、滞在最後の日に偶然、追い込み漁を目撃したんですが、確かに屠殺する場面は残酷で、ショックを受けましたね。牛や豚だって屠殺していると言う人もいますが、イルカの屠殺ははるかに残酷です」

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/164078

僕がくじらの博物館の関係者に問い合わせをしたところ、彼はくじらの博物館に対して「中立的な視点でイルカ漁のことを調べたい」というような申し出をしたそうだ。
しかし、彼の心の中にはすでに結論があり、「どうすれば中立を装って追い込み漁批判をすることができるだろうか?」という策略を、くじらの博物館や追い込み漁関係者への取材の時には思いめぐらしていたのだろう。

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「白豪主義オーストラリアと反捕鯨」から10年以上経って

様々な方のFacebookに投稿された記事を眺めていて、ふと早川先生の投稿が目に飛び込んできた。それは僕がよく「エスノセントリズム」という言葉で表現していることに近いもので、「白人至上主義」という言葉のインパクトが、ふと僕にとある動画のことを思い出させた。
その動画は、2007年の12月にYouTubeへ投稿され、瞬く間に話題となり、一度はオリジナルがYouTubeによって削除されたが、その動画に感銘を受けた人たちによって、YouTubeを含めた様々な動画投稿サイトにアップロードされた。

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取材対象に「後ろ足で砂をかける」。

これから気が向いた時に、先日太地行きの際に読んだ、とある本について、指摘というかツッコミというか、そういうことを書いていこうと思う。
理由は単純で、「資料的な価値は高いとしても、『それはあんまりな書き方じゃないのか』と思わずにいられない部分が多々あった」からで、単純に僕が強い違和感を感じたからに過ぎない。

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ハリウッドセレブは錦の御旗になりえない

※最初に断っておきますが、これは愚痴の類です。

SNSなどで見かける「ハリウッドのセレブが言ってるから」という理由で太地町の追い込み漁を批判したりする人が、僕にはよく理解できない。
そういえば、どこかのアーティストがドルフィンプロジェクトのTシャツを着てたとか、そんな話もありましたね。
環境や動物愛護の意識の高いセレブもいますが、イコール環境問題や動物愛護の問題に詳しいってわけでもないんですけど、どうしてその言葉を鵜呑みにして正しいなんて思えるのでしょう?
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Wikipediaはあてにならない

Wikipedia(ウィキペディア)はちょっとした調べ物には本当にありがたいサイトだが、中にはとんでもない記事が含まれている。
今回はそんな話です。
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水族館は牢獄か? 

SNSなどでよく聞かれる「水族館のイルカは短命」という言説は、ほんとうに正しいのか?
水族館はイルカにとって牢獄なのだろうか?
この点について、少し書いてみたい。

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